貞観8年(866)に実際に起きた歴史的事件に基づく絵巻である。冒頭の応天門の炎上、駆け付ける検非違使の一隊、群集、官人たちなどドラマチックな画面構成には異様な迫力がある。
いくつかの景観描写と詞書を挟み、放火にまつわる大納言伴善男らしき謎の人物、放火の目撃者である舎人の子と大納言家の出納の子との喧嘩、大納言の逮捕という一連の物語が最初から結末まで固定した視点で描かれている。武者の装束と武具も当時の様式を忠実に描写している。
上 巻 | |
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寸法 | 31.5×839.5 cm |
保管場所 | 出光美術館蔵 |
解説 | 黒田泰三 |
中 巻 | |
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寸法 | 31.5×858.7 cm |
保管場所 | 出光美術館蔵 |
解説 | 黒田泰三 |
下 巻 | |
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寸法 | 31.5×931.7 cm |
保管場所 | 出光美術館蔵 |
解説 | 黒田泰三 |
価格 | |
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標準価格 | 328,000円(税別) |